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なぜ教育支援なのか

~途上国への教育支援の大切さと私たちの支援の形~

途上国の発展において、「教育」は最も大切な分野だといわれます。なぜなら国民に「読み書きそろばん」能力が普及していないと教科書を使った授業もできませんし、お金の扱いもできないため、政治、経済、医療などの制度を整え、普及させることが難しいからです。また物資の支援も大切ですが、物資の支援には終わりがあります。ですから支援に依存させず、自分たちで物資を得る・作り出す術を身に着けさせることが国際協力の場における常識であり、それゆえ教育支援は国の発展の礎たりうるのです。

 

 

しかし現実には教育分野は成果が目に見えるまでに時間がかかるため、医療等の他分野に予算が回され、教員の賃金カット、校舎・教科書の不足などが途上国を中心に大きな問題になっています。つまり教育分野は「一番大切なのにも関わらず一番後回しにされている」分野であり、途上国において教育分野は海外からの援助に頼らざるを得ない状況なのです。なので、外部の私たちが現地の人に「何を教えるか」が大きな問題となります。この点において、グローバリゼーションの問題を絡めて私たちの支援の形を説明します。

 

現在グローバル化の中で、資本主義・経済発展を中心とした単一的な価値観が地球規模で広がり、各地域の習慣・伝統を破壊していることが問題となっています。どのような法や制度を作るにしてもその土台となるのはその国の歴史、伝統、習慣です。グローバル化の波に単に飲み込まれるのではなく、それぞれの国が何を大切にし、どのように発展していくべきかを自分たちで考えることが大切ではないでしょうか。自分たちの国が何を大切にするかは他国に押し付けられるものではなく、自分たちで考えるべきものですが、そこで考えるための材料が他国から押し付けられた一方的なものになってしまってはいけません。経済発展だけでなく、自然との共生や国としてのアイデンティティなどから多角的に考えるべきなのです。

 

 

 

よって教育支援の分野では「単に私たち先進国の知識を押し付けるのではなく、考えるための材料を与えるにとどまり、相手国が自分たちでそれを取捨選択すること」が大切だと私たちは考えます。先進国の知識を押し付けるだけでは相手国の文化を壊しかねないのです。私たちは相手国の文化を尊重しつつ、私たちから見た問題点を指摘し、現地の人がそれをもとに自発的に行動することができるよう、その基盤となる「最も基本的な知識」を教え、国の発展に貢献していきます。

 

 

 

また私たちは海外における支援だけでなく、国内において支援の大切さ等、現地で学んだ知見を発信し、より多くの人にNGOの活動や海外の現状等を身近に感じてもらうため、活動報告会や写真展、チャリティーイベントなどを行っています。

 

 

 

そして以上の考えをまとめたのが私たちのVision・Mission・理念なのです

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